脳腫瘍の抗がん剤治療について

がん剤治療のことを一般的には化学療法の中の位置づけとされていますが、これは脳腫瘍だけでなくあらゆるがんに対してよく行われる治療法の一つです。

ただし、脳腫瘍の場合は抗がん剤治療の効果がなかなか現れにくいとされています。これには原因があって、脳という組織が他の組織よりも、さらに外部からの物質の侵入を防ぐ力が強い器官であるという理由からです。

ですから、脳腫瘍において抗がん剤を使用したとしても、それが脳内のがん細胞にまで行き届かない可能性が強いです。

このように、抗がん剤が効果を発生するためには、うまく脳内にまで届くような抗がん剤である必要があるのです。他のがんのように使用される抗がん剤はあまり多くはありません。

有名な脳腫瘍に用いられる抗がん剤としては、ニムスチン、ラニムスチンなどが有名です。

また、抗がん剤の使用法としては、点滴により行われるという方法の他、脳内にそのまま抗がん剤を取り入れる方法もあります。

とはいっても、直接的に脳に抗がん剤を取り入れる方法は副作用もあるために、慎重に執り行う必要があります。

脳腫瘍における抗がん剤治療は、単独で行われることはなく、これのみで完治できるものでもないようです。